4月ヴァイオリン製作教室レポート①
4月23日(土)の教室レポートです。
この教室は、参加者からの質問や興味ある内容に主催者のおのださんが質問に答えていく形でスタートします。
この日のお話しで印象的だったのは、
「意志の力」
人には誰しも意志の力があって、この力で自分と現実を変えて行くことができるというお話し。
普通に社会で生きていると、人は知らず知らずの内に、自分には何もできないと諦めてしまっている部分がある。
社会生活を送っている内にお互いが縛り合い、個人の持っている力を押さえつけてしまっている。
でもこのマインドブロックが外れて、自分はできると思えれば、いくらでも現実は変えていけるというお話しでした。
最近上手くいかないことが多かったので、やっぱり諦めちゃいけないなと自分にはこの日一番ヒットしました。
「整体」
この教室では、整体=体の状態を整えることも行います。
ヴァイオリン製作などの物作りや、楽器演奏などで表現するのは、全て体を使って行います。そして、体の状態が物の質や表現にそのまま表れます。なので自分の体の状態や動き方をどのようにしているのかがとても大切!
この日は「操体法」という整体を行いました。
体を左右にねじってみて楽な方にねじって呼吸が安定するまでしばらくキープする。
さらにねじったまま左右の腕も楽な方にねじってみて楽なところでキープする。
というように楽な方に動いて(逃げて)、体のバランスを整える方法です。
操体法の本はたくさん出ているので調べてみてくださいね。
「無意識の活用法」
主催のおのださんは数学の研究者でもありますが、どのように研究していくかというと、研究のヒントになりそうな文献なら全く何を書いているのか分からないような本でもとりあえず読むらしいです。
この時はじめから読んでいくわけではなく、気になるところをペラペラ読んで脳にインプットします。
そうすると、無意識が処理し始め、ある日その処理が繋がった時に内容が理解できるのだそうです。
人間は既に知っていて、ただもともとあるものを再発見しているだけ。
人間のやりそうなことは同じで、無意識に素直にやることが結局は正解になる。
この話と関連して、
「ミッシング・ファンダメンタル」
という話しが出ました。
フォノグラムを使ったヴァイオリン製作では、板表面をタッピングして音を出します。
この時ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドと全ての音が聞こえるように板を調整していきます。
(この話しについて詳しくはおいおい説明していきます。)
ドから順番に音が高くなっていくのですが、最後に低い音が出るようになるそうです。
これが、ピアノでも同じことが起きます。
ドの音を引き、1オクターブ(100 Hz)ごとに高い音を出していきます。
100Hz、200Hz、300Hz、と倍音を同時に弾いていくと、なぜか耳の錯覚で低い倍音も聞こえるようになります。
実際に低い音を鳴らしていなかったとしても、脳が処理してそのように聞こえるようです。
これをミッシング・ファンダメンタルと言います。
これは、機械では計測できません。
人間にとって心地よいように、脳が補正しているのではないかと思われます。
「うなり」という現象もこれと同様。
二つの別の周波数の音鳴らしていているのに、ある周波数では、2つの音が一つになってうなって聞こえるという現象です。
またこの教室で学ぶフォノグラムや調律の技法も、この性質を積極的に利用したものです。
私たちは、自分が見たいうように世界を見ている。
そうであれば、「意志の力」を積極的に使って、自分と世界をより良いものにしていきたいと思いました。
レポート②に続きます^^
投稿者:つちはし けんいち